冬が来ました。
冬将軍到来です。
今年は雪が降るのが例年より早いようです。
当店の石置き場の石も雪に埋もれています。
当地方では昔から、「山のナラの木の葉っぱが散らずに残っている年は、根雪になるのが早い。」と言われています。
今年はナラの木の葉っぱが、ず~っと散らずに木に残っていました。
初雪も早かったし、今年はこれでもう根雪かな。
いよいよ、長い冬ごもりに突入です。
冬囲いをしてきました。
雪が降る前にお墓の冬囲いをして来ました。
当店では、新設したお墓を2年ほどブルーシートで囲います。雪に埋もれて石が凍って痛むのを防ぐ為です。石の中の水分が抜けきっていない場合、凍ったときにひびが入る恐れがあるのです。
今はお墓の材料がほとんど外国産の石なので、土の中から切り出されて日本に来るまでには1年以上かかります。その間に石の中の水分が抜けるので、そんなに心配することはないのかもしれません。
また、石が凍って割れるほど寒くならないという人もいます。
でも当店では苦い経験がありました。7代目の父が経験したことです。
もう40年近く前のことです。お盆過ぎに建てたお墓が、その年の冬に凍って割れてしまったのです。
当時は、まだほとんどが国産の石でお墓を作っていました。そして、注文が入ってから採掘元に頼んで、必要な分の石を売ってもらっていました。採掘元は需要を見越して、ある程度の量の石を切り出してストックしておきますが、足りなくなればその都度、山から切り出すのです。切り出したばかりの石は、割ったとき水が滴ることがあるそうです。
その時建てたお墓の石が、その切り出したばかりの石だったのです。
割れてしまった石は、違う石で作り直しました。
その時以来、石が中から乾いて、気候に馴染むまでの間、シートで被うことにしました。海岸部では風が強いので、シートが風になびいてぶつかったりするので、囲わないことが多いですが。雪で覆われる所ではやるようにしています。
この冬は雪がいっぱい降らなければ良いんですが・・・